大橋 裕子 (倉敷芸術科学大学 特別研究生2年) |
《息づく》 |
【作品コメント】
ふと目にとまった微少なものにも営みがあることに気づくと、まだ見ぬものたちにも思いを馳せる。
自然界の至る所から聞こえてくる息づかいの一つは私自身でもあり、全ては繋がり響き合っている、そんな思いで描いた。
【受賞のことば】
素晴らしい賞を頂き、大変光栄に思うと同時に身の引き締まる思いです。制作中は和紙、銀箔、揉みシワのざわめきが聞こえ、耳を澄ませて線をすくっていくと新たな世界が次第に姿を現して語り掛けてきました。自身もまた自然界の一部、今後も自然と丁寧に向き合いたいと思います。ご関係の皆様に心より感謝申し上げます。
小林 美野理( 奈良芸術短期大学 専攻科1年) |
《暗中模索》 |
【作品コメント】
あの暗い道は一本道ではない。あの出口にはそう簡単にたどりつけない。
【受賞のことば】
このような大きい賞に入ったのは初めてなので、嬉しいを通りすぎて怖くなりました…。うちの作品でいいのか!?嬉しさが大きすぎて空から槍とか降ってきそうな!?
これからも謙虚に妥協せず何があろうとも自分を見失わず、自分と向き合って制作に励みます!
もっと己を磨くぞぉ…
當真 凛大 (沖縄県立芸術大学 修士1年) |
《夢の中で》 |
【作品コメント】
夢をみるときのあらゆる視点や平行感が定まらず、すべての解像度が低い不思議な感覚になることを表現しました。起きた時には夢の記憶は消え失せて感情しか残らないモヤモヤした感じが伝わるように心がけました。
【受賞のことば】
この度は準大賞を受賞できたことを非常に嬉しく思います。これまで何か賞をもらったことがなかった私にとって初めての受賞でした。何かを描くわけでもなく何かを描こうとした自分の作品が評価されたことは私にとって大きな自信に繋がりました。この受賞を機にこれからも精進してまいります。
山田 翔大 (奈良芸術短期大学 専攻科1年) |
《清涼》 |
【作品コメント】
祖父から譲り受けたコケと植物が生えた陶器鉢です。オリヅルランやシェフレラが生き生きとした様は、いつも私に元気をくれます。偶然コクワガタが陶器鉢に乗る様子を見て、涼しい夏を思い描いてみたくなりました。
【受賞のことば】
今回はこの様な名誉ある賞をいただき、身に余る光栄です。私自身とても驚いており、嬉しく思います。これからも自分の作品と向き合い、技術と鍛錬を重ね、成長していきたいと思います。ありがとうございました。
森 映里奈 (名古屋芸術大学 3年) |
《のんのん》 |
【作品コメント】
午前6時木魚の音と共に般若心経が聞こえてくる。
ばばの日課である。
【受賞のことば】
受賞できて大変嬉しく思います。
この賞をいただくことができたのは、モデルが良かったのと、絵の具をたくさん買ってくれた母のおかげです。
ばばどん、ママありがとう!
《天つ日》 吉本 悠華 (女子美術大学 4年)
【作品コメント】
「嬉しいと心に自然が生える」
という言葉からできた作品です。
絵の中の彼が言った言葉です。
曖昧な心の変化を表現したいと思いました。
森の中で食事をしているような、優しい空間になるように意識しました。
【受賞のことば】
私にとって絵は、自分のためのものでした。
ですが、友人や家族を描いている内に、彼らに支えられているような感覚になり、自分以外の誰かにもこの気持ちを共有できたらな、と思うようになりました。
そんな想いが、誰か一人にでも届いていたら嬉しいです。
この作品への想い、今回このような賞を頂いた喜び、一生忘れません。
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